葬式における端正なふるまい方

人は必ず死ぬ。必ず死ぬからこそ葬儀は避けられない。避けられないものなら覚悟を決めて端正なマナーを身につけよう。

葬式における端正なふるまい方

葬儀における端正なふるまい方

近頃は葬儀がいらないのではないかという声も目立つようになった。
そもそも、昔から葬儀は人の魂を鎮める儀式として執り行われてきた。葬儀を疎むのに、金がかかる、宗教を忌み嫌うなど、色々と理由はあるだろうが、この人の魂を鎮めるという儀式があまりに重荷に思われはじめた面もあるのではないだろうか。葬儀はかならず黙ってやり過ごさなくてはいけない。正座をして、坊さんがやる読経を最後まで聞かなくてはいけない。この静かな儀式をとどこおりなくやり遂げる、耐え症が亡くなってきたからこそ、葬儀を疎みはじめたところもあるのだろう。

しかし、人の死は誰にでも訪れる。誰にでも訪れるものを億劫に思うことは、いたしかたないところもあるが、覚悟が足りないのではないか。ここはひとつ、腹をくくって、葬儀を端正な立ち振る舞いですんなりとやり遂げる覚悟が必要なのではないか。香典を上げる、焼香を済ます、読経に耳を傾ける、確かにいずれも辛いことだが、これらはそれぞれ死者の心を安らげるために案出されたところがある。一つ一つの動作に思いをこめながら、儀式に参加してみよう。情けは人のためならず、めぐりめぐって自分のためである。人の死を乗り越えた時に、自分に降りかかってくる死をしっかりと受け止められるだろう。

その上で指摘したいのは、焼香を済ます際に、しっかりとした姿勢で一つ一つの動作をこなせなければ様にならない、ということだ。何人もの参列者が並んで行うから、ついつい自分の前で焼香を済ませている人の真似をしてしまうところだが、そうではなく、あくまで自分の覚悟に基づいて一つ一つの動作をこなしてこそ、死者への思いは込められる。香をおしいただく、線香を立てる、礼をする、しっかりと歩いて前に出る、しっかりと歩いて下がる、自分の身を差し出すように全ての動作を端正にこなせば、必ずや死者へと思いはとどくだろう。葬儀の不要が叫ばれている今だこそ、葬儀のマナーをしっかりと身につけよう。

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